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中学校給食の現状と課題

本市の中学校給食はどうあるべきでしょうか?

中学校給食の事業目的とその施策との整合性は図れているのでしょうか?

 

先日、中学生の子どもを持つ保護者の方々と話しをする機会を得た際に、「全員喫食の中学校給食を実現して欲しい。」との要望を受けました。その理由について問うと、保護者方は「息子たちは選択制給食を食べたがらない。」という回答でした。

私は、さらに詳細を確認しました。

保護者方によると、子どもたちの選択制給食へのマイナスイメージがあり、しかしして保護者方は子どもたちが給食を選択することを望んでいるそのギャップを解消するためのものでした。詳細は以下のとおりです。

 

①学級内にて選択制給食を申請すると「よくそれを食べるな。」と、周りから冷やかされると息子たちから聞いている。冷やかされる原因として、学級内では選択制給食はまずいという認識があり、ややもすれば選択することは残念なこと、あるいは恥ずかしいものと生徒たちは受け止めている。

 

②息子は席の隣と2人で日にちを合わせて選択給食を食べたことがある。(1人ではとても選択できないとのこと。)この時は、カ   レーなら美味しく食べれると考えて、カレーを選択している。感想は、普通に食べれたとのこと。ただ、周りから冷やかされたということと、配膳室まで遠く、先に周りが弁当を食べてしまっているので、「次は食べないと思う。」と言っていた。  

 

③保護者(母親)2人は共働きであり、できれば息子たちに選択制給食を選んで欲しいと思っている。しかし、上記理由から強制的にでもなければ、息子はお弁当を望む現状がある。よって全員の中学校給食を要望している。保護者方は共働きで、朝は出勤準備などで忙しく弁当は冷凍食品に頼りがちであり、栄養バランスの取れた給食のほうがありがたいという。しかし、現状の選択制では子供たちは選択しないので、強制で全員食べるのが良いのではないか。というものであった。

 

この会話を踏まえ、その中学校にも現状を確認しました。

その時の内容は、概略以下のものです。

 教師は見本となるため積極的に選択制給食を選択しているが、生徒に関しては少ないのが現状である。できれば予約の融通性が欲しいと考える。病欠の場合でも費用は発生するし、つい予約を忘れがちになるもので、それらから選択制給食が面倒とされている事が感じ取れる。

 

その他にも、他の保護者から選択制給食は量を調整できないため、育ち盛りの息子には量が少ないため弁当にしているとの意見や、子どもにワンコイン渡してコンビニなどで買わせており、一部浮いたお金を小遣いとしている状況があるという意見もありました。

 

これらを踏まえ、現状の選択制給食に疑問を抱えることとなりました。

(なお選択制給食は令和6年3月末まで行われることは確定しています。)

そもそも中学校給食はなぜ始まったのか。その目的は何でしょうか。

上記写真は2014年8月の摂津市教育委員会による「摂津市中学校給食の導入に係る基本的な考え方」の冒頭に記載のものとなります。

これを読めば中学校給食の目的が分かります。

それは『中学生の源となる「食」を充実させ、大阪の教育力の向上につなげる』に他なりません。

では果たして現状が「教育力の向上につながる食」になっているのでしょうか。

上記の別紙2は平成29年度に行われた中学校給食に関するアンケートです。

表での「③・④コンビニ・スーパー等で購入したおにぎりやパンを食べる」生徒は、栄養の偏りなどを鑑みて中学校給食の目的から見れば、選択制給食を選択するニーズを持っていると考えるべきでしょう。

なぜコンビニ等で買う生徒たちが選択制給食を選択しないのでしょうか。

上記は同じく平成29年度の調査結果ですが、その内容と先日の保護者等の意見を踏まえて、以下について思いました。

1.現状として中学生が中学校給食を「食」の充実として認識しているのか?

2.アンケート調査に中学校給食事業の認識を問うべきではないか?

(ややもすれば貧困対策などの事業と認識されていないか?)

3.アンケート調査を見れば、③・④・⑤の裏返しが①に繋がっているのではないか?

4.美味しくないものをわざわざ配膳室⑥まで取りに行く生徒は残念だという認識となっていないか?

(美味しいと思えば、多少の労力を費やすことは許せるもの。) 

 

これらを解決することで、ようやく選択制給食はその目的に合致できるものと考えます。

 

そこで考えて見ました。そして考えるだけでなく教育委員会にも9月3、7日にかけて要望致しました。

その内容は以下になります。

 

選択制給食の改善について

1.何のための中学校給食なのかを明確化すること。(中学校給食利用案内パンフレットにも目的を記載する。)

2.生徒自身の立場に立って、食べたいと思う工夫をこらすこと。

①食器の工夫(料理の着物を大切に。)

②好きなメニューを多くする。献立の工夫(自衛隊駐屯地の多くは毎週金曜はカレーの日としている。定期的な喫食者を増やせる。)

③量の加減の融通性(残すことも良しとする工夫・雰囲気、成長期であり、男女子生徒での食事量の差がある。)

3.イメージの刷新

①1と2を踏まえて全体のイメージを刷新する。(それでこそキャラクターも生きてくる。)

②その他(親の時短もできますよなどのPRも)

 

 

ただ、上記対策でも完全な改善には至らないことと考えます。

 

ではどうすべきでしょうか?

 

そもそも少子高齢化に伴い労働力が減っている中、女性の社会進出を促し、減った労働力をカバーして経済を維持・発展させていこうというのが社会全体の考え方です。そして共働きが一般的になっている今、それをサポートすることが社会に求められているのです。その社会に求められているものが中学校給食であると認識されつつあります。

既に大阪市では中学校全員喫食を実現しています。その流れが府内他市にも影響しています。

 

そのような状況を踏まえ、教育のまちを掲げる本市においても中学校給食の全員喫食について検討すべき時期が差し迫っていることと考えます。

 

子ども達にとって望ましい中学校給食とはどうあるべきか。

 

これからしっかりと議論して参ります。