学力課題の解決につながる主体的に学習に取り組む態度を育み支える教育施策について

令和2年第3回定例会で行った5項目の質問のうち、教育を取り上げたものを議事録に落とし、ブログに掲載しました。是非、ご高覧下さい。

令和2年第3回定例会一般質問 ~本会議2日目 令和2年11月2日~ 議事録(抜粋)

 

質問名「2 学力課題の解決につながる主体的に学習に取り組む態度を育み支える教育施策について」

 

○松本議員

 2 学力課題への解決につながる主体的に学習に取り組む態度を育み支える教育施策についてですが、これまでやる気スイッチとそのモチベーションの維持、即ち主体的に学習に取り組む態度について議論して参りましたが、現状についてお聞かせください。

 

(略※)

 

○村上議長

 教育次長

 

○北野教育次長

 「主体的に学習に取り組む態度の育成の現状に」ついてお答えいたします。

 昨年度まで文部科学省から指定を受け取り組んでおりました、子どもたちが「当たり前のことを当たり前に頑張っている姿」を認め、意欲の向上を図る「魅力ある学校づくり」の取り組みの趣旨を大切にし、本年度も各学校で取り組んでおります。

 また、本市の子どもたちの課題として、将来の夢はあるが、それが学びにつながっていないのではないかと思われる現状がございます。そこで、本年度より、将来の夢を見据え、学んだことの自己評価をとおして次の主体的な学びへと繋げる「キャリアパスポート」を活用した学習を行ってまいります。

 また、「摂津市キャリア教育推進委員会」を立ち上げ、摂津市のキャリア教育を研究し、さらに発展させていきたいと考えております。

今後、民間企業を学校に招聘した出前授業の実施やNPO法人と連携したモデル授業を活用したキャリア教育を推進し、自分の将来に夢や志を持ち、主体的に学ぶ意欲を向上させていきたいと考えております。

 

(略※)

 

○村上議長

 松本議員。

 

○松本議員

 次に、学力課題の解決について、やる気スイッチ等の取組みは理解しました。その中で、キャリア教育推進委員会について詳しくお聞かせください。

 

○村上議長

 教育次長

 

○北野教育次長

 摂津市キャリア教育推進委員会は、大学教授などで構成されるNPO法人と教育委員会指導主事及び教員からなる委員会となっております。当委員会では、子どもが自分自身の生き方について考え、歩むことができる力を育み、より良い進路選択の実現ができることを目的としております。

 この委員会では、キャリア教育でつけたい力や全体指導計画、実践事例などを示した摂津市全体のキャリア教育スタンダードを作成いたします。それをもとに各学校が、子どもの課題や発達段階に応じた教育を実践できるよう支援していきたいと考えております。

 

○村上議長

 松本議員。

 

○松本議員

 キャリア教育推進委員会については理解しました。やる気スイッチとモチベーション維持の施策として評価致します。キャリアパスポート等としっかりと連携するよう要望致します。

 そして、その成果を図る指標を持つことが重要です。それは学力度定着度調査の中で云えば、自己肯定感と学校以外の学習時間と考えます。

学校以外の学習時間では、夢に向かって努力しているのか計れます。現状、いずれも全国平均から低い状況です。

改めて、これらの指標を重視すべきですが、どうお考えかお聞かせください。

 

○村上議長

 教育次長

 

 

○北野教育次長

 議員ご指摘のように、主体的に学習に取り組む態度を育むために「自己肯定感」と「学校以外の学習時間」は指標となると考えております。

 教育委員会としましては、誰かの役に立っている、認められていると感じる「自己有用感」に裏付けられた「自己肯定感」を大切にしたいと考えております。子どもは「自己有用感」の高まりにより、社会の一員として自覚し、感謝の気持ちを育み、学習意欲が向上していくと捉えております。

 また、「学校以外の学習の時間」は、かねてより本市の子どもたちの課題と捉えておりますので、指標として重視していきたいと考えております。

 

○村上議長

 松本議員

 

○松本議員

 その重要な指標を上げる努力が必要となります。特に、学校以外の学習時間について目安が必要です。H30年度の本市学力度定着度調査によれば、平日に全く勉強をしない3,4,5年生が20%にもなります。また勉強だけでなく、本をほとんど読まない児童の割合は、5,6年生で全国より15~17ポイント高い現状です。

 これに対し、仙台市の約4万人の児童・生徒を検証した「本の読み方で学力は決まる」という本によると、小学生では読書1時間、授業以外の勉強1時間が最も効果的であること、また読書は脳に大きな成長を促すことが記載をされています。

 よって、児童たちに目安として学校以外の学習時間を1時間、また読書1時間を提示すべきですが、どうお考えかお聞かせください。

 

○村上議長

 教育次長

 

○北野教育次長

 言語能力を育成し、子どもの学力を高めていくためには、家庭学習の時間に加え、発達段階に応じた読書時間を確保していく事は重要であると考えております。

 例えば、令和元年度の全国学力学習状況調査の「授業以外の学習時間と学力」や「読書時間と学力」のクロス集計分析を見てみますと、学習時間は長ければ長いほど学力が高く、一方、一日の読書時間は「2時間以上」と回答する児童より、「1時間以上、2時間より少ない」や「 30分以上1時間より少ない」と回答している児童の方が、学力が高いと言う結果となっておりました。

 教育委員会としましては、これまで、「家庭を学びの場に」をスローガンに、保護者に対して、リーフレットを作成、配布し、家庭学習や読書の時間の重要性についてお伝えして参りました。

 今後も、子どもや保護者に効果的な家庭学習を推進していくためにも、先程のデータを目安として示すなどして家庭学習の推進に向けて取り組んで参ります。

 

○村上議長

 松本議員

          

○松本議員

 日々の目標設定で、最良の目安提示を要望致します。

 さて、これまで動機付け、モチベーションの維持、そして適切な教育環境の提供の3要素が必要と議論して参りました。適切な教育環境の提供として、習い事に行ける児童は良いのですが、放課後直ぐに帰宅して1人でDVDやゲームをする子どもたちに、少なくとも2時間分の学習や読書ができる居場所確保が必要ですが、どうお考えかお聞かせください。

 

○村上議長

 教育次長

 

○北野教育次長

 ご指摘のように、子どもたちの学習や読書をする時間を確保するためには、その活動を保証できる居場所を確保する必要がございます。

 教育委員会としましては、今まで各小学校で放課後しゅくだい広場の開催や摂津SUNSUN塾などを開催して、学校以外の学習環境を整えて参りましたが、まだまだ、改善の余地はあると考えております。ご提言いただいたことなどを参考に検討したいと考えております。

 

○村上議長

 松本議員。

          

○松本議員

 是非、検討して頂ければと思います。そのうえで学校だけでなく図書館、公民館なども、ターゲットとなる子どもたちの居場所拡充と、学力課題の克服のための学習・読書の機会を提供すべきですが、どうお考えかお聞かせください。

 

○村上議長

 教育次長

 

○北野教育次長

 下校後、地域の中での子どもたちの居場所や学習、読書ができる環境として、学校の近隣にある図書館や公民館などの施設の活用が十分に考えられます。効果的に活用できる方法として、例えば、地域住民の方に見守りボランティアとして入ってもらい、ロビーや会議室等を開放し、自習室などに位置づけ、子供たちの学習や読書ができる環境とすることも考えられます。

 今後、教育委員会所管のその他の施設において、効果的に活用する方法がないか検討して参ります。

 

○村上議長

 松本議員。

          

○松本議員

 是非、検討して頂ければと思います。

 その上で、学童保育や児童センターも居場所拡充だけでなく、学力課題克服にも貢献すべきですが、どうお考えかお聞かせください。

 

○村上議長

 次世代育成部長

 

○小林次世代育成部長

 「学童保育や児童センターでの学力課題の克服の取り組み」でございますが、学童保育室では、これまでも勉強や読書が習慣となるよう保育時間中に宿題や本に親しむ時間を設けております。

 また、第一児童センターでは、図書室において、読書をはじめ宿題をするなど自習室として利用している児童もおられます。

今後も、学童保育や児童センターの設置目的や事業目的を踏まえ、どのような政策展開が実現可能か関係課と協力して参りたいと考えております。

 

○村上議長

 松本議員。

 

○松本議員

 是非、協力をして頂ければと思います。

 子どもの居場所と学習・読書機会の提供は非常に重要で、例えば正雀本町にあるJOCAさんなど民間施設とも連携し、それぞれの学校区で受け皿を包括的に考えるべきです。これは生涯現役社会での高齢者活用にも連携でき、また孤立家庭を防ぐ地域で共に育てる地域共育にも繋がります。

 最後に、教育総務部と次世代育成部が一致団結、連携して学力課題に取組むには教育長のリーダーシップが欠かせませんが、教育長のお考えをお聞かせ下さい。

 

○村上議長

 教育長

 

○箸尾谷教育長

 本市の教育課題うちですね、小中学生の学力につきましては、議会にもお示しをしております教育の事務の管理及び執行状況の点検及び評価報告書にありますように、年々改善してきてはおりますけれども、まだまだ課題である。というふうに思っております。

 子どもたちが学力を身に着けるためには、以前も答弁させて頂いたと思いますけども、学習内容の理解とそれを定着させるという取組みが必要である。と考えておりまして、各校では授業方法の工夫・改善や家庭学習の充実に取り組んでおります。

 とりわけ、授業方法の工夫・改善につきましては、児童・生徒にわかる授業の実践のために、各学校でですねICT機器を活用した取り組みが進められております。今回ですね、本市では、これは大阪府内で一番早いと思っているのですけども、児童・生徒一人ひとりにタブレットを貸与するという取り組みを進めております。年内には一人ひとりに貸与できるものと考えておりますけども、これが進みましたら掲示板機能を利用した意見交換でありますとか、あるいは子ども一人一人の進路に合わせた個別最適化学習などといった取り組みも充実してくるのではないかと考えております。

 また、子どもたちに学力を身に付けさせるためには、このような学習環境の整備と併せまして、これまでから議員が度々ご指摘を頂いていますけども、学習に対する意欲がもっとも大切である。と私も考えております。学習時間の目安とかあるいは学習や読書の場の提供もですね、子ども達が意欲的に取り組んでこそ、効果が発揮できると考えておるから、そのような学習に対する姿勢を養うためにはですね、子ども達になぜ今、勉強しなければならないのか、なぜ今、勉強しているのか、といったことをですね、学習の意義ですね、これをやはり、小学生の高学年やあるいは中学生ぐらいになりましたら、やっぱり自分の将来とかですね、夢などと結び付けて考えさせていかなければならないというふうに考えています。

 そういった意味で、皆さんご存じのように、小学校ではですね、卒業式の時に、自分の夢を披歴したり、あるいは中学生でもですね、中学三年生で、進路を語る会などの取り組みが為されております。まあ、こういった取り組みを学校でもしているんですけども、私はやはり学習に対する意欲付けはですね、ご家庭でも是非、行って頂きたいなと考えておりまして、子どもたちとの会話の中で、是非、話題に取り上げて頂ければというふうに考えています。

 教育委員会としましては、今後も教育総務部、次世代育成部が連携しまして、さきほどご答弁申し上げましたキャリア教育の充実でありますとか、あるいは議員ご指摘の教育環境の整備に合わせてですね、学習意欲の醸成につながります、目標に向かって頑張る力や忍耐力でありますとか、あるいは集中力など、子どもたちのですね、いわゆる非認知能力の育成にもしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上です。

 

○村上議長

 松本議員。

          

○松本議員

 ありがとうございます。是非、教育委員会全体ですね、さきほどの3要素、やる気スイッチ、モチベーションの維持、そして適切な教育環境の提供を意識され、子どもたちの生きる力を育み支え、そして子どもたちが夢の螺旋階段を一歩ずつ登り、幸せを感じえる環境を構築するよう要望致します。結果として点数向上につながると考えます。

 

(音声データ等より作成)

※当該質問に関係のない他の質問項目の部分は省略しています。

 

 

関連内部リンク

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