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簡単に負担なく、子どもの語彙力を高める「振り漢字」について


 

【ブログ内項目】

Ⅰ はじめに

Ⅱ 振り漢字とは

Ⅲ まとめ

Ⅳ 関連リンク

追記

①2024.1.29「振り漢字の成果」

②2026.3.19「そもそも論」 

③2026.3.27 「予算審議の議事録」

 


Ⅰ はじめに

 この学習方法はすごいですよ!!

 

 市民の方から教育に関する情報提供を頂きました。

 

 「親にも子にも負担が無い。」とても効果的な学習法なのですと。

 

 それは、「振り漢字」というものです。

 

 小学生1年生(現2年生)子どもの教科書(国語だけ)に、ひらがな表記の文章に振り仮名ならぬ「振り漢字」を付けた。そうすると、その子どもは勝手に漢字が読めるようになっていった。不思議なことに、たったそれだけで、巷にあふれる漢字を一年間で大分読めるようになっていた。というのです。

 それで読書活動も盛んになり、学ぶ姿勢が積極的になったといいます。

 

 具体的にどのようなものか、以下で紹介します。

 

 


Ⅱ 振り漢字とは

1.実例

「振り漢字」とはなんぞやと。

 

 それが右写真の通りです。「振り仮名」ならぬ「振り漢字」を保護者の方が国語の教科書に消えるペンで、ひらがなのところに書き加えています。

 

 なぜそのような取り組みを始めたのでしょうか。保護者の方にお聞きすると以下の回答がありました。

 

 保護者の方は、『これは、本文のひらがなに漢字を振ることで、その2つを併記しておけば、勝手に楽に漢字を覚えられるのではないかと思ったからです。

 そして国語なら毎日音読の宿題がある為に見る回数が多く、本人が本文と振り漢字とを見ながら声に出して読むことと、授業でしっかり内容も学習するので、「意味」を理解しやすいだろうと考えたからです。

 とにかく見慣れることが大事で、漢字を見慣れ、いくつかの漢字を知っていることで教科書に載っていない漢字であっても推測力が働くようになり、読める漢字自然に増えて来るのではないかと思いました。

 また、一年生であれば、松本さんが書いておられた機械的な記憶(ブログ参照)もまだ可能なのではないかと考えたのもあります。漢字を読める=意味を理解していることなので、語彙力も自然にアップするし、アップすればするほど物事の理解を助けるのに役立つだろうと思いました。

 もしも読み方が分からなくても、漢字の意味さえわかっていれば、ある程度難しい書物も自分で読み進められるようになります。』と仰っていました。

 

 そして国語の教科書に「振り漢字」をつけて、あとは子どもは普通に授業を受けて、音読の宿題をやっていただけ、それ以外に特別なことはされていないということでした。子どもの負担は0と認識されています。

 

 下記写真は実例の一部です。

 

2.成長の一例

 保護者の方から、子どもが去年入学して以来、国語の教科書に振り漢字を書き入れた結果、これらを読めるようになりました、と読めるかどうかを試されたものを文章にしてもらい、教えて頂きました。

 

 それが添付する5枚の写真です。

 

 「5月中旬」、「8月上旬その1」、「8月上旬その2」は、保護者の方が中学2年生の漢字ワークブックを参考に、「8月中旬 学校生活編」と「意味を推測できるか編」は、保護者が考えたもので、それらでのテスト結果を示したものです。

 

 「振り漢字」をしたところ、とても多くの漢字を自然に覚えるようになり、読むことができるようになったというのです。(書くものではありません。)

 

 すごくないですか??

 小学2年生で、ここまで読めるのは??

 「振り漢字」を行った効果で、教科書にも記載されれいない漢字も読めるものが多かったとのことです。

 

 この事は、この小学2年生の子どもの語彙力高いことを示すものです。

 

3.成長の好循環へ

 実際に、それだけ漢字を読めるようになって、その成果について質問をしました。

 

 保護者の方は、以下の点を挙げています。

 

①  図書館で本を借りるのが好きになった。

②  本を読むのが速くなった。

③  難しめのYouTubeでも、字幕を出してくれるから一人で見られるようになった。

④  漢字の「偏」や「つくり」の構成を見て、漢字の意味が推測できる率が高くなってきて、ますます漢字が分かるようになってきた。

⑤  「自分は読めるんだ」ということと、大人が褒めてくれることが自信になって、自己肯定感が高まってきた

⑥  「漢字の方が意味が取りやすいから、振り漢字は書いてくれた方が嬉しい。続けて欲しい。」と、子供自身が言っている。

⑦  日本地図など、全く新しい言葉(知らない地名)が並んでいるものでも、覚えたり見たりするのにハードルを感じていない。

⑧  知らない間に勝手に地名を覚えている

 

 ①~⑧について色々と列挙して頂きました。

 

 素晴らしいですよね。語彙力向上による成果です。

 私は特に良いなと思うのは、①の「本を借りるのが好きになった。」というところです。これは、つまり読書活動が盛んになっているということです。そして様々な本にチャレンジすることができるようになり、本に記載の自分の知らない新たな漢字も文脈等から推測したりして、勝手に学んでいる好循環ですよね。

 また、漢字は至るところに溢れていますから、それを見ても勝手に推測して理解していくのが自然に行われているのでしょう。それは⑧の「知らない間に勝手に地名を覚えている」ということからも明らかです。

 

 この事については、私自身も小さい頃から戦記物の本が好きで、大人から習っていないこの漢字がよく読めるねと言われた経験があるので、十二分に理解できるものです。

 

 そして読書活動の重要性については、ブログでも取り上げていますし、教育委員会でも学力向上欠かせないものと認識しています。想像力を高め、また論理力も身に付くでしょうし、いわゆる地頭の良さにつながるものです。

ブログ:「児童・生徒の生きる力を養う読書習慣の定着化に向けて

 

 

4.先行事例

 この「振り漢字」については過去に小学校で実際に実験されています。保護者の方からご紹介頂きました。

 下記はウィキペディアからの引用です。

 出典 ウィキペディア【読み先習の法則

 

「成城小学校での実験とその結果」

 澤柳が校長を務めた成城小学校では漢字を教える時期を繰り上げて、1年生の段階から1000字以上の「漢字の読みだけを先に教える」ようにした。当時の国定国語読本は「ハナ」「マメ」「ハト」などのカタカナから始まっていたが、カタカナの単語の横に赤線を引き、それぞれに「」「鳩」「豆」という漢字をあらかじめ書き込んでおいて、それを子どもたちに読ませた。澤柳たちは「ふりがな」ではなく「ふり漢字」のついた教科書を使って文字を教えた。

 この実験結果は1921年(大正10年)に『読方教授の革新』として出版された。それによると、1年生末の段階で漢字読み取りは平均500字直接教えていない書き取りでも平均200字が習得されたことが確認された。当時の1年生が学ぶ漢字は約50字だったので、それをはるかに超える成果が得られた。

 

 1920年代での小学校の実験において「ふり漢字」が大きな成果を上げたことが上記のように記載されています。今回の保護者の方の紹介は、あくまでもお子さん1人の事例ですが、過去の事例も踏まえれば、その子だけの奇跡では無いということが分かります。

 「振り漢字」を実践すれば、お子さん誰しも漢字を無理なく覚えられるということでしょう。

 

 


Ⅲ まとめ

 この学習法はとにかく、親にも子にも負担が無い

 

 保護者の方は、「振り漢字を施す際、念の為調べることはあっても、基本、スラスラ書けるから、本当に親にも全く負担が無くてありがたい。

 そして振り漢字を一年間施しただけで、メッチャ読めるようになってすごい。子供にとっても何も負担が無かった。それやのに読んだら大人が絶賛してくれるから本人も嬉しがってる。いいこと尽くし。」と仰っていました。

 

 

 合わせて「これが摂津市の小学校で取り入れてくれたら、子ども達はどんどん賢くなるのに。」とも仰っています。これには、私も応援したいと考えています。

 

 

 

 ただし、この事については壁があります。学習指導要領に記載されていないことをどこまで推進できるのか、という事と、教育委員会や現場教師の協力をどこまで得られるかということです。

 

 保護者の方は、以下の様に懸念されています。

 

 『先生方は、「教えてない漢字は子供は理解できない。」という思い込みがあるのかもしれないです。逆に、「習いさえすれば、(初見の漢字であっても)練習することで覚えるはず。」という考えもあるかもしれません。

 ただ、子供が漢字に苦手意識が芽生えてしまうのと、漢字は理解できるという自信があるのとでは大違いです。

 もし、学習指導要領が全てにおいて正しいのであれば、例えば、「一年生、二年生用」として、ほぼ「ひらがな」だけの図鑑が必要ということになります。でも、大概の子供向けの図鑑は、漢字表記にふりがな付きで、「一年生、二年生用」なんてものはありません。

 漢字表記にふりがな付きの図鑑が子供向けの商品として成立しているのであれば、教科書も学校生活も同じ方法でいけるのではないかと思う次第です。』

 

 

 保護者の方の懸念は、私自身も同様に持っています。つまり学習指導要領というフォーマットに固定観念をもった教師は、子ども為になろうとも、フォーマットをはみ出すことはできないと拒否反応を示すのではないか、という懸念です。当然のこと全てではありませんが、就学前教育でのアンケート結果でも固定観念を強く持たれている方がおられることは事実ですし、あることはあるというものですね。当然のこと、それ以外にも保護者の協力も不可欠ですし、どう理解してもらうのかも含めて、色々と課題ありです。

 

 合わせて保護者の方から、この取り組みの有用性についての補足です。

 

『「磁石」の「磁」という字を例に取ると、「磁石」は6年生で習うまでは、学校生活では「じ石」と表記しています。「磁石」を見慣れた子なら、「磁石の磁を習う時が来た。」と思えますが、「じ石」しか見たことのない子は、「今日から、あの『じ石』の『じ』は『磁』に置き換える。」と感じるでしょう。

 そして、漢字が苦手になってしまったお子さんは、漢字の勉強とは、まず1対1の置き換えの法則を覚えること、という風に感じているかもしれません。

 あまり見たことのない字形でも同じ形で書けるようになること、書き順を覚えること、読み方も意味も同時に覚えること、「じ石」「じ場」「じ力」「じ気」「じ針」「じ器」「じ極」など、置き換えの法則をたくさん提出されること、このような思考回路になっているのかもしれません。

 「磁」の意味で括られる同じカテゴリーに入っている熟語だと思えずに、一つ一つの熟語を置き換える感覚で覚えている子は、よく知らない熟語を提出されたら、まずは知ってる熟語の置き換えの習得、上記の覚えるべきことを優先させる為、語彙はあまり増えないでしょう。

 

 それに比べて、元々漢字表記の文章を見慣れていれば、字の形を概ね想起できる為、習った時に書くのが容易になるでしょう。元々「磁石」の意味を理解しているのであれば、初見の熟語(例:磁気、磁性)を提出されても楽に推測が働き、理解と記憶が早く、直接語彙が増えることにつながるでしょう。』

 

 如何でしょうか?

 なるほどなと思いませんか??

 

 

 

 以下は参考ですが、ブログ「就学前教育での語彙力向上へ、漢字教育・漢字遊びの事例」のところで、「振り漢字」について少し触れているので、その部分を抜き出して再掲載しました。なるほどなと言う内容です。

 

 『紹介して頂いた市民の方は、『小学校の教科書、特に低学年の教科書は大人でも分かりづらい。それを「振り漢字」で漢字表記をしてあげたほうが、結果として子ども達のためになる。

 事実、漢字表記した方が意味が分かりやすいものが多い。理科を例に挙げると、「しょっ角」、「方いじしんのはり」、「土しゃ」、「よう岩」、「えきの先(液の先)」など交ぜ書きやひらがな表記は意味が分かり辛く、漢字を習う度に2度も3度も覚え直さないといけない。

 小学三年生は、「えき」と言われたら「駅」が思い付くであろう。そもそも三年生では「液」と言う言い方自体使わないであろうから、液体の説明を受け、それを「液」と呼ぶと漢字で教えてもらったほうが、すんなり新しい語彙として吸収できるであろう。

 習ってない漢字を「子どもが書く」のは「ひらがな」でいいとして、大人は「土砂」等、最初から漢字表記して、振り仮名を振るなど併記して教えてあげた方がかえって親切だと考える。当たり前だが、海外では単語を教えるのに、最初から子供にも大人と同じスペルで教えるであろう。今の取組みでは、むしろ子どもの負担が増えていると、感じざるをえない。』

 と、感想を述べられている。』

 

 


Ⅳ 関連リンク

ダウンロード
教育の常識と(教師の研究の自由)石井勲による漢字教育の実験-四大紀要A48B45
PDFファイル 384.4 KB

 

①追記 2024.1.29 「振り漢字の成果」

 

 「振り漢字」をされているお子さんの保護者の方から、追加で成果について教えて頂きました。その要領等は以下の通りです。

〇実施日 :令和5年12月

〇対象者 :小学3年生男児(これまで振り漢字をしている。)

〇テスト方法 :上級生(中3)の漢字ドリルを読めるか確かめた。

〇評価方法 :全部読めれば○にした。読めなかった箇所など詳細は備考欄に記載した。

〇使用ドリル :株式会社 秀学社「単元別漢字3【輝】」(問題文にルビが振られている箇所はカッコ書きした。)

〇結果は下記の写真・PDFファイルの通りです・

ダウンロード
【振り漢字】の成果 3年生12月.pdf
PDFファイル 336.4 KB

 「溺愛する」や「勇猛果敢」、「名誉毀損」などよく小学3年生で読むことができたなと感心する結果でした。中3の漢字ドリルをほぼ正解しているのには驚きです。

 「振り漢字」の成果といえるのではないでしょうか。

 

 これを読まれた方はお子さんに是非とも試してみてください。 

 

 


 

②追記 2026.3.19 「そもそも論(予算審議にて質疑)」

 2026年3月10日の予算審議にて、振り漢字を取り上げました。そこでいくつか述べました。

 その概要が以下になります。

 

 

1.そもそも論

 昔からある漫画「ドラえもん」に記載されているセリフはひらがなと漢字表記で、漢字には振り仮名がつけられている。それを小学1年生でも普通に読んでいる。社会において漢字表記が自然で、そこで子供たちも生活をしている。

 ひらがなだけの教科書というのは非日常である。なぜひらがなだけかというと学習指導要領で教えていないから、ということだけで、実態と建前が乖離している状況が生起している。

 振り漢字を情報提供された市民の方は、「アルファベットでこれは難しいから後で教える、ということはありえません。なぜ日本だけ、あえて分けて表記しているのか。別に書くということは後でも、漢字とフリガナ表記で読ませればよいのではないか。ひらがなだけの文章はむしろ難解であり、学ぶにあたり遠回りをしている。」ということを仰っている。

 この事は簡単にいうと「社会で当たり前のことをやって欲しい、建前で子供たちの学びを遅らせないでくれ。」という事である。

 

2.文科省は認めている

 文部科学省の「漢字の指導に関する学習指導要領上の取扱いについて」の「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」で、

(ア)学年ごとに配当されている漢字は,児童の学習負担に配慮しつつ,必要に応じて,当該学年以前の学年又は当該学年以降の学年において指導することもできる。

(イ)当該学年より後の学年に配当されている漢字及びそれ以外の漢字については,振り仮名を付けるなど,児童の学習負担に配慮しつつ提示することができる。

 と、記載されている。これは小学1年生の教科書でも振り仮名をつけたら漢字を使って良いと、解釈できる。

 

3.低学年の名前表記の見直し

 低学年の児童の名前のひらがな表記だけも見直してはどうか。

 漢字には一つ一つ意味がある。ひらがな表記と漢字表記では意味はがらりと変わる。正確にその子の氏名を記載する。それはこどもであろうが大人であろうが一人一人の尊厳を大切にする当たり前の事である。もちろんフリガナをつけてである。

 一部の市内こども園ではそれを行っている。

 

 

 


 

③追記 2026.3.27 「予算審議の議事録」

 

2026年3月10日 文教上下水道常任委員会 予算審議にて

 

【16 教育大綱 基本方針2 人と人とをつなぐ「ことばの力」を育みます。について】

 

○松本暁彦委員

 (略)

 次に、「ことばの力」の言語力の育成について一つ質問したいと思います。市民の方から、振り漢字というものを教えていただきました。具体的には、小学校1年生の教科書の平仮名表記だけの文章に、振り仮名ならぬ振り漢字をつけられたそうです。そうすると子供は勝手に漢字が読めるようになり、不思議なことにたったそれだけで、ちまたにあふれる漢字を1年間で大分読めるようになったと。それで読書活動も盛んになり、学ぶ姿勢が積極的になったとのことでした。

 調べると、このことは1920年代にある小学校で同じように振り漢字の教科書を使って文字を教えるという実験があり、高い成果を得られたということです。

 言葉を学ぶ、語彙を増やすという点で効果的であると思いますが、市として振り漢字を導入することはできないのか、お聞きしたいと思います。

 

○田中学校教育課長

 振り漢字の質問について御答弁申し上げます。

 平仮名に漢字の振り仮名をつけて表示する、いわゆる振り漢字については、市内小学校の低学年で既に使用されている場合もございます。委員がおっしゃるように平仮名だけの表記では読みづらい、それから、低学年の段階から様々な漢字に触れることで、語彙の理解、それから読書への関心につながる面もあると考えております。

 小学校低学年における表記を振り漢字にするかどうかは、各学校の判断によるところではございますが、教職員が振り漢字の活用について考えることは必要であると考えております。教育委員会といたしましても振り漢字の活用については、各校が検討する機会をつくってまいります。

 

○松本暁彦委員

 それでは最後、要望とさせていただきます。まず、振り漢字についてです。一部のところでは既にやっていると。いいと思います。

 これはそもそも論の話になろうかと思うんですけども、昔ながらの漫画、ドラえもんに記載されているせりふって、平仮名と漢字表記です。漢字には振り仮名がつけられてて、それを小学校1年生でも読んでいるわけなんです。当たり前ですけども、社会において漢字表記が自然で、そこで子供たちも生活をしているわけです。平仮名だけの教科書は、ある意味で非日常なんです。なぜ平仮名だけかというと、学習指導要領で教えていないからということだけで、実態と建前が乖離している状況があるんじゃないかと思っております。

 振り漢字を教えていただいた市民の方は、英語の場合、アルファベットは難しいから後で教えるってことはない。なぜ日本だけあえて分けて表記をしているのか。別に書くということは後でも、漢字に振り仮名表記で読ませればよいのではないかと。先ほどありましたけど、平仮名だけの文章はむしろ難解で、学ぶに当たり遠回りをしているんではないかとおっしゃっておられました。私はこれに同意しております。

 このことは簡単に言うと社会で当たり前ことをやってほしい、建前で子供たちの学びを遅らせないでくれということなんです。これは誰もが損しない取組でございます。

 私も調べまして、文部科学省の「漢字の指導に関する学習指導要領の取扱いについて」で、「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」で、「学年ごとに配当されている漢字は、児童の学習負担に配慮しつつ、必要に応じて、当該学年以前の学年又は当該学年以降の学年において指導することもできること。」と、「当該学年より後の学年に配当される漢字及びそれ以外の漢字については、振り仮名を付けるなど、児童の学習負担に配慮しつつ提示することができること。」と記載されております。振り漢字ということですけども、別に振り仮名をつけたら小学校1年生の教科書でも普通に漢字を使った教科書でもいいと解釈できるわけです。

 これはいいことなんでぜひ検討していただきますように、よろしくお願いいたします。

 あと追加で、低学年の児童の名前の平仮名表記だけでも見直してはいかがでしょうか。漢字には一つ一つ意味があります。平仮名表記と漢字表記では意味が変わります。皆さんもお子さんの名前をつけるときに漢字の意味を考えてつけられるかと思います。正確にその子の氏名を記載する。それは子供であろうが大人であろうが一人一人の尊厳を大切にするという意味でも当たり前のことだと思うんです。もちろん、振り仮名をつけてです。

 一部の市内の こども園ではそれを行っておりまして、その理由は、最もその子にとって身近な言葉である名前をきっかけに、漢字を含めた言葉に興味を持ってもらおうということと、その子にとって生まれて死ぬまでついてくる名前という言葉は、人にとって最も大切な言葉ということも解釈できます。漢字が難しいから教えないっていう選択肢はないわけです。そしてこのことは子供たちの自立心を高める姿勢にもつながります。自立心を高めれば対等の立場で接することが重要であることは皆さんも十二分に理解されていると思います。名前は個人で一番大切なものです。真摯に検討されるように要望いたします。

 私の経験なんですけども、私の名前が松本暁彦なんです。暁に彦根城の彦というのは漢字でなかなか難しい、学ぶのは遅いんです。たまたま子供の子という漢字を学んだときに、テストの氏名を書く際に、「あきひこのこ」を子供の子と記載をしたわけです。その後、両親に見せたときに、あなたはこの漢字ではないということを言われて動揺したのを覚えています。それやったら担任が早めに指摘してくれればと思いました。漢字が難しければ自分の名前をいつまでも平仮名で、なんてことはないように。これも要望といたします。

 

⇒まとめ

 教育委員会としても「振り漢字」の良さについては理解している。既に取り組んでいる小学校もある。また各学校に紹介していくとのことである。

 文科省でも可能としているなら、最初からフリガナ付の漢字表記の教科書を1年生から使用すべきと考える。

 

ダウンロード
2026.3.10文教上下水道常任委員会議事録.pdf
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