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強く懸念される子ども達へのマスク着用の弊害


Ⅰ はじめに

 

 健康な人、健康な子どもにマスクは必要ありません。

 

 今は、コロナ禍ということで感染予防の為に、によりマスク着用が奨励されている現状があります。

 ただ、長期間にわたりマスク着用を続ける中で、子ども達へのマスク着用の様々な弊害が明らかになってきました。学校生活にも支障が及ぶこともあります。

 

 感染対策は講じつつも、マスク着用の弊害から子ども達を守る取組みを進める必要があります。

 

 市内の保護者方々行動を起こしました。議会からも動かねばなりません。

 

 


Ⅱ 教育委員会への要望書

 10月12日、市内に住む児童の保護者方々から、教育委員会要望書が提出されました。

 

 その要望書は「マスク着用の弊害から子ども達を守る取組み推進に関する要望」というものです。

 左写真はその要望書です。(保護者方から許可済・提出者名等は黒塗り)

 合わせて、マスク弊害に関する資料、マスク差別防止のチラシ等も提出されました。

 

 私は事前に保護者方から相談を受け、要望書の作成をサポートさせて頂くと共に教育委員会とも協議して、教育委員会への要望書提出の場をセッティングさせて頂きました。

 そして、当日も立ち合い、保護者方々の説明、教育委員会とのやり取りを聞かせて頂きました。

 

 その内容の概要は要望書に沿ってですが、

 

 「長時間にわたるマスクの着用は頭痛、熱中症、皮膚炎、そしてコミュニケーション阻害という弊害をもたらします

 多くの子ども達、そして大人の方々はそういった情報を知らず、ただただマスク着用は感染防止の為に必須で、着けるのが当たり前という考えをもっています。

 例え屋外であっても、マスク着用の本来の意義を深く理解せず、着けているのが当たり前、他の人が外さなかったら自分も外さないという子どもが大半を占め、図らずも自らの身体を傷つけている現状があります。

 そして、マスクを着用できない子どもへの心無い言動が学校内で起きています。大人もしかりです。

 その為、学校生活が全然楽しくない。むしろ苦痛であるという子どもたちの声を聞きます。親として辛く何とかこの状況を改善して欲しいと、切に願っています。

 そのためには、マスクを外す云々の前に、マスク着用の弊害をしっかりと認識する必要があるのではないでしょうか。その認識があれば、本来すべきものではないし、着用できない子への対応が大きく変わるでしょう。

 そのうえで、誰もが平等に教育を受ける機会を教育委員会として守って頂きたい。また、必要の無い場所では積極的にマスクを外す指導を統一して行うべきです。」というようなものとなります。

 

 保護者方は、マスク着用の弊害により、子ども達健全な成長阻害されていると強い危機感を抱かれ、要望書を作成し提出されました。

 

 私はこの件は氷山の一角と捉えています。

 

 声を上げれていない子ども達・保護者が、市内にまだまだ多くいると予想しています。

 

 保護者方の声を聞く中で、マスク着用のデメリットが分かってきた今、アフターコロナも見据え、マスクを外せる環境をそろそろ構築していくべきではないかと思います。

 

 改めて、学校におけるマスク着用の制限はどのようなものでしょうか。

 

 


Ⅲ マスクの現状

 

 9月頃、小学校を訪問した際、体育授業を受けている子ども達の9割が屋外にもかかわらず、マスクを着用しているのを目の当たりにしました。

 その理由を校長先生にお聞きしたところ、マスクを外しても良いと教師は指導しているが、子ども達は周りを見て右に倣えをしている状況であると、いうのです。

 

 その事は他の小学校、また中学校でも同様です。自分だけ外すのは恥ずかしいからとか、マスク依存症に近いのではと思うところもあります。

 

 その要因の一つとしては、保護者からのクレーム・反発を恐れた学校等が強い指導をできていないというのが挙げられます。

 そして、マスクの弊害を知らないというのも大きな要因です。そのため子ども達の中でも「マスク警察」に近い言動をすることがあるとのことです。差別に近いことが生じています。

 

 左写真は厚労省と文科省の「子どものマスク着用について」のお知らせです。

 

 そこにはマスク着用の必要の無い場面がしっかりと記載されています。屋外は勿論のこと、屋内においても条件次第でマスクを外すことができます。授業中に、自習時間を設けマスクを外して深呼吸させるといった工夫も可能です。

 なお、国はマスク着用を義務付けていません。あくまでも奨励です。

 

 右写真は『学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル ~「学校の新しい生活様式」~ (2022.4.1 Ver.8)文部科学省 』の「給食等の食事をとる場面」を抜粋したものです。

 

 赤枠が小中学校の給食の感染対策を示したもので、いわゆる黙食の根拠となるものです。

 ここには「大声の会話を控える」と、ありますが、「一切喋ってはいけない」という文言は記載されていません。

 しかしながら、黙食の定義を勘違いしたのか、給食中に「一切しゃべるな!!」と子ども達に指導する教師も一部ですが、今もいるのが現状です。

 感染予防を徹底したいという気持ちは分かりますが、職権乱用に近いものであり過剰な対応で、子ども達の楽しみな時間を奪っていることを認識すべきものです。

 

 給食に関しては、教育委員会も教師の発言は文科省指導の範疇を越えており、しっかり是正・指導すると、10月12日の要望書提出時の会話の中で答えています。

 

 これらの状況を踏まえて、子ども達は勿論のこと、大人たちがしっかりとマスク着用の弊害を理解し、子ども達をそれらから守るという考えを持つことが、まずもって必要ではないでしょうか。

 

 改めて、マスク着用の弊害とは何でしょうか。

 

 


Ⅳ マスク着用の弊害

 

 マスク着用の弊害については様々なところで取り上げられています。

 

 その一部をご紹介します。

1.「マスク頭痛の対処法とは?コロナ禍で増えるマスク頭痛の原因と対策」

 コロナ禍で頭痛が増えた・悪化した人の中には、マスクが原因というケースがあります。最近では、「マスク頭痛」という言葉も登場しています。原因として、次の4つが考えられます。

【酸素不足】

 マスクを着用していると、マスクが仕切りとなって、外から吸い込む空気の量が減ってしまいます。また、酸素が減り二酸化炭素が増えた呼気がマスク内にたまっていきます。マスク内では通常の空気と比べて酸素がおよそ87%に減り二酸化炭素がおよそ30倍に増えるという報告もあります。

 このような状態になると、血液の中でも酸素が少なくなり二酸化炭素が増え、より多くの酸素を体内に供給できるように血管が拡張します。その結果脳内の血管が拡張し、それが頭痛を引き起こすのです。(略)

2.「マスクの弊害を知ろう!」

(略)

マスクの弊害2~皮膚のトラブル続出?

 「長期間マスクをしていると、呼吸によってお口まわりの皮膚を中心にかなりの湿気を帯びてきます。温度や湿度が異様に高くなり、また長い時間マスクと接している皮膚面がかぶれて、接触性皮膚炎となって肌荒れを起こします。また尋常性挫創(ニキビ)が出来たり、他にも様々なトラブルが発生します。」

(略)

マスクの弊害4~子どもへの影響

 「一般的に脳に酸素が足りない状態になると、ボーッとしたり、記憶力や集中力に影響が出たりするだけではありません。脳の活動が低下すれば、当然、幼少期や青年期の脳の発達にも影響があるでしょう。マスクをして日常生活をする分には重い酸欠になる可能性は低いですが、意識が混迷するような酸欠状態が続くと、脳細胞が死滅していきます。脳細胞は回復が難しいので、将来にわたって影響が残ることになります。」

(略)

3.「深刻な「コロナコミュ障」の実態が明らかに  コロナ禍きっかけに、2割がコミュ力の衰えを実感  53.3%が感染リスクなしでも「マスクなし会話」に抵抗感  コロナ禍がコミュニケーションに与える影響について調査を実施」

・コロナ禍で全世代で約2割、10代女性の3人に一人が「コミュ力の低下」を実感。

・感染リスクなくても、「マスクなし会話に抵抗あり」が過半数の53.3%。10代女性はその割合が66.0%。

・低下したと感じるコミュ力のNO.1は「雑談・会話力」で24.9%。10代女性の38.0%が衰えを実感。

・「コロナ禍で孤独感を覚えることが増えた」人は21.8%。10代女性は37.0%。

■参考 日本人とマスクについて

【マスクのデメリット】

・「声が聞き取りづらくなる」「表情が見えなくなり、感情が伝わりにくくなる」など円滑なコミュニケーションが阻害されやすくなる

 - マスクをすると、1,000キロヘルツ以上の高い周波数を持つ音、つまり、子音が伝わりづらくなる(シドニー大学音声研究所の研究)

 - マスク装着時には、「怒り」「悲しみ」「恐れ」などの感情を認識しづらくなる(スペイン・大西洋ヨーロッパ大学の研究)

マスク依存症の増加対人関係に支障きたすケースも

 - 「マスクを外して、顔を見せることができない、不安になる」等の症状

 - とくに小さいころからマスクをつけつづけてきたこともあって、外すことに抵抗感を覚えるという子どもが激増

(略)

4.「マスク下 口呼吸ご用心 唾液減り乾燥 雑菌繁殖の原因に」

 「息苦しいから」と、無意識のうちにマスクの下で口がぽかーんと開いていないだろうか。そうした状態が続くと口呼吸になって、口の中が乾燥。雑菌が繁殖しやすくなるといったリスクがある。歯科医師らは、意識して鼻から空気を吸ったり吐いたりするよう呼び掛けている。(略)

 口呼吸は、新型コロナウイルスを含め感染症予防の観点からもよくない。鼻呼吸であれば、鼻の入り口にある鼻毛がほこりや花粉をせき止め、さらに奥の粘膜の表面に生えた線毛がウイルスや細菌などの侵入を防ぐ。しかし、口呼吸だと、鼻より防御機能が落ち、吸い込んだ異物が直接肺に取り込まれやすい。

 歯並びが乱れ、かみ合わせが悪くなる心配も。鼻呼吸だと、舌の表面は上あごについた状態になる。一方で、口呼吸で口が開くと、舌は上あごにつかず下がった状態に。その結果、舌が下の歯を内側から押し広げるのだという。

 口呼吸が癖になったまま大人になると改善が難しい。(略)

 

 マスクの弊害は、上記のように様々に挙げられています。

 

 酸素不足、頭痛、皮膚のトラブル、子どもの脳の発達へのマイナスの影響、コミュニケーション阻害、マスク依存症の増加、口の中の雑菌増殖、歯並びの乱れ等々です。

 それ以外にも不織布マスクをすることで、マイクロプラスチックを肺に吸入する危険性なども指摘されています。

 

 健康な子ども達にとってはマスクすべきものではないというのが十分に理解できるかと思います。大人とて同様です。

 

 今はコロナ禍という極めて異例な状況で、たまたま感染予防というメリットが弊害のデメリットを上回っているもので、弊害そのものが無くなるわけではありません。機会を見ては子ども達にマスクを外させ、その弊害から子ども達守る努力が必要であるということです。

 

 


Ⅴ 今後の対応

 

 本来であれば、国が子ども達のマスク弊害をしっかりと認識し指導を行う等で動くべきなのですが、それがいつになるのかは現時点では不明です。

 

 そのため、摂津市として子ども達の為に行動を起こすことが求められています。文科省の指導の範囲内でもできることは、いっぱいあります。

 

 具体的には以下の通りです。

 

① マスク着用の弊害を様々な機会を通じて、学校の教員・保護者・子どもに伝える

② 保護者・地域の方向けの安全安心メールを活用しての定期的な啓発情報の発信

③ マスクを着用できない子どもへの差別をしないという啓発ビラの作成並びに掲示

④ 給食時の過剰対応を、全小中学校に是正するよう教育委員会から指導する。

⑤ 学校において少しでも多く、マスクを外せる機会を子ども達に提供する。

⑥ 教育委員会と学校は、マスクを外してることからのクレーム(マスク警察)から、子ども達を守ること。

⑦ ①~⑥を教育委員会はリーダーシップを発揮して実行すること。 等々です。

 

 

 繰り返しにはなりますが、マスク着用の弊害から子ども達を守る取組みは、文科省の指導の範疇内でも色々と工夫することができます。

 

 それには教員、大人が変わらなければなりません。そのため、現状を踏まえれば教育委員会のリーダーシップの発揮が必要でしょう。

 

 左写真は泉大津市の教育長が「マスクの着脱について」をホームページに掲載しているもので、児童・生徒、保護者、先生、そして地域の方にマスクの着脱について適切な理解を求める内容となっています。

 

 このような声明(文書)を摂津市教育委員会として出すことも良いのではないでしょうか。

 

 

 当然のこと、議会からもをしっかりと上記諸々を踏まえて、対策を要望していきます。

 

 


Ⅵ まとめ

 

 今や飲食店では大人たちがマスクを外し、お酒を飲みながら談笑している実態がある中で、子ども達はずっとマスクを着用し、制限された学校生活を過ごしているのです。それは子ども達の健全な成長にとって適切なのでしょうか????

 

 今、しっかりとマスク着用の弊害から子ども達を守る取組みを推進していかなければなりません。そして、どの場面でマスクを外したら良いのか判断できない子ども達を、大人たちが導く必要があります。

 

 そろそろ、マスクは絶対という固定観念から脱して現実的な対応に取り組むべきでしょう。TVで海外の状況を目にされませんか?マスクはほぼ0です。

 片時もマスクを外すなんて信じられない!!と、反発される方もおられるかもしれません。もしそんなにメリットあるなら、24時間マスクを着用した状況を想像してください。流石に、それは身体に良くないと思ったのなら、短時間とて同様ではないでしょうか。

 

 日本もアフターコロナも見据え、いつでもマスクを外せる環境も醸成していくことも必要ではないでしょうか。

 

 マスク着用の弊害から子ども達を守りましょう。

 

 


 

追記 2022.11.25

 11月中旬、摂津市人権女性政策課で、ワクチン接種マスクの着用に関する差別防止のチラシ作成しました。これは差別防止の啓発活動の対応の一つとなります。

 このようなチラシがあるだけで、明確に示すモノがあるだけで、当事者やその周りの対応は大きく変わるものと考えています。人権女性政策課は教育委員会へ各小中学校分の印刷したものを渡すと同時にデータも渡しています。教育委員会も保護者向けメールで配布するとお聞きしています。勿論、しっかりと配信すべきで、地域向けにも発信するように要望しています。

 11月25日は、しっかりと貼られているのか、ある学校を訪問させて頂き、確認しました。左写真のように人権女性政策課から配布されたA3サイズのポスターが入り口にしっかりと掲示されていました。

 また、配信されたデータを印刷して、幾つか貼る予定であるとお聞きしました。

 一歩前進です。

 

下記リンクは同チラシのPDFデータがある人権女性政策課に繋がります。

 

リンク

摂津市人権女性政策課「新型コロナウイルス感染症に関する不当な差別や偏見をなくしましょう

 

 

 


Ⅶ 関連リンク